受診希望の方へ

もの忘れ外来

開院以来、完全予約制でもの忘れ外来をしておりましたが、院長によるオープン外来が始まっています。



もの忘れ外来 受診の注意点


その1 人間は誰でも年をとる。

その2 環境の変化やライフイベントはなかったか?

その3 画像検査は必須になります。

もの忘れ外来 医師の立場から


その1 誰と来たかを考察せよ。

 

 本人の意思できたのか?家族の考えできたのか?背景にある家族関係を把握する。 


その2 待合での様子をチェック。

 

 診察室での姿と違うことが多いことに注意。


その3 診察室へのアプローチを観察する。身なりにも目をやる。

 

 歩けるのか?車いすなのか?表情は?服装は?この時点から診察は始まっている。座ってパソコン画面を見ている場合じゃない。


その4 視線に注意する。

 

 視線は合うのか?眼力はどうか?意思疎通が可能かどうか判断する。


その5 自己紹介したときの反応は?

 

 こちらからの自己紹介にどう反応するか?礼節は保たれているのか?診察に前向きなのかがわかる。


その6 聴力をチェックする。

 

 わざと小さな声で聞こえるかの判定をする。


その7 ベースにうつはないか傾聴する。

 

 老年期うつは認知症の第一鑑別診断となる。


その8 易怒性・易刺激性はないか?

 

 前頭葉の機能はどうか?容易に判断できる。


その9 睡眠の状態を把握する。

 

 不眠ももの忘れやせん妄のリスクになることを理解する。


その10 全体の経過を把握する。

 

 取り繕いがあるか?感情の波はないか?HDS-Rもすぐに施行する。


その11 今までの内服薬があればその反応を理解する。

 

 今までに診療があったのなら、処方薬で前診察医の思考がわかる。


その12 処方は副作用が出ない量から開始すべし。

 副作用は診察を無為にしてしまう可能性あり。ここでしくじらないように。