祈り

 他のクリニックでは受診に行くのは薬をもらいに行くだけだからと言われる方が多いと聞きます。 

 診察時間は初診以外再診であれば長くても10分くらいしか時間が取れないことも切実に感じています。じゃあその短い時間で何をしているか?

 まず、心地よく迎い入れることから始まり、患者さんの目をしっかり見て話すことを意外としてもらえてないのではないでしょうか?医師はパソコン画面ばかり見て、ちらちらと患者さんの方をみる。これでは診るとは言えませんね。聴くことも大切ですが、それより先に眼も大切なのです。見られることなしに受け入れられていると感じることはできないでしょう。

 しっかり見て、しっかり聞いて、そして最後に何が必要なのかと申しますと私見ですが“祈ること”と思います。次の診察の時までに今よりも楽になっていてねと願う気持ちを持って処方箋を切ります。その気持ちがないと内服薬も効果がありません。

 薬だけをもらいに行かれる方にも一度そのような処方箋を出してもらえば少し考えが変わるかもしれません。